memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

新卒の就職、こんな学生は蹴落とされて当たり前! from mixiニュース

mixiニュースが気になったので。フォロー。内容は以下のような感じです。

世の中はどん底不況。今年は新卒者にとって就職氷河期になりそうだ。そんな折、大学生に売れている本が「就活のバカヤロー」(光文社)。
(略)
どんな学生が落とされるのか。石渡氏に解説してもらった。
(略)
◆「お給料はいくら?」
◆猿マネの没個性人間
◆コスプレや自転車で登場

私も企業生活を経験して、学生を目の前にしたときに「企業では○○だ」「社会では○○が大切」と機会があれば説いていたものの、なかなか学生さんの心には届きません。

それはなぜか?

教員を5年やってきて何となくわかってきました。

学生は高校から大学を卒業するまで「学生」として学校の中で過ごします。学校という環境しか知りません。バイトをたくさんして社会経験を積んでいる者もいますが、多くの場合、あくまで「バイト」として仕事をまかされます。それでは社会人の価値観を持つことは難しいでしょう。

社会人が社会人としての意識や価値観を持てるのは社会の中で生きてきた経験があるからです。私もそうですが仕事に育ててもらったという人は多いと思います。そんな社会人も学生のときはどうだったか。。。人それぞれだと思いますが、少なくとも現在とは違うと思います。しかし、多くの社会人は、学生だった頃の自分を忘れているんじゃないかな?と思います。私も本職に就くまではそうでした。もちろん、学生のうちから将来計画を立てて、目標を持って着実に努力を重ねてきた社会人(元大学生)はいると思いますが、個人的には、多くの人はそうじゃないんじゃないかな?と思うのです。そういう未成熟な学生に多くを望みすぎているんじゃないかな?と。

面接でいきなり給料を聞かれるのはいい気持ちはしないでしょう。それしか興味がないのか?と感じるでしょう。でも、自分が学生だったら。。。気になりません?

個性ってのもクセものです。「個性的になれ」を勘違いしてコスプレするのかもしれません。人生経験が20年足らずで、大の大人に語って感心するような経験を積んでいる学生は稀でしょう。どうしても、何かしなきゃとあせって「繕って」しまう気持ちは理解できます。

会社によって価値観は様々だと思いますが、その学生が会社で一緒に仲間として働ける人かどうか?を面接官の方は感じ取られるのだと思います。

面接に向けて「すべし集」「べからず集」などノウハウ本はたくさんあると思いますが、その根底に流れる価値観を理解していないと、上記のニュースではなりませんが、単なる猿真似になってしまいます。

企業で働いた経験がない学生さんは、面接に際して、どのような心構えをもつべきでしょう?

難しいですね。。。良いアドバイスがないかな?

例えば、貴方は大学でサークルをやっていたとしましょう。ペアで大会に出場します。これが大学最後の大会になります。貴方はどうしてもその試合に勝ちたいと思っています。想像してください。ペアを組む相手を後輩から選びます。ここから重要です。

さて、貴方はその人に何と尋ねるでしょう?そして、その質問に対して、その人に何と答えて欲しいでしょう?

面接官が期待しているのはそのようなイメージが根底にあると思います。そのイメージをもって自分自身の応対を自己評価するといいと思います。

そして、これから企業面接を受けようとしている学生さんは、あこがれの先輩とペアを組みたいと思っている後輩になります。後輩はどうしてもその先輩とペアを組みたいと思っています。その後輩はどう準備するでしょう?

自分がいかにその先輩と相性がいいかアピールするでしょう。具体例を使って。技術的にも優れていることをアピールするかもしれません。これから対戦する相手のことも良く調べて、その先輩と一緒に戦い勝つイメージを持っていることを伝えるかもしれません。

後輩である自分が、自分の性能・性質を活用して、その先輩と一緒に目標を達成するイメージが描けているかどうか、ということだと思います。

そのようなイメージを持つためには、念入りに下調べしなければいけません。単に情報を暗記するだけではダメです。例え正しくなくても、自分なりに情報を分析してイメージを描くことが大切だと思います。最終的には人間対人間ですから、「先輩と一緒に試合したい」という情熱が伝えられればいいと思います。情熱を伝えるための表現方法は一つではありませんし正解があるわけではありません。向き不向きもあると思います。

自分なりにシナリオができたら、社会人の先輩(ご両親/先生/知人)に聞いてもらうといいと思います。

今日も深夜にだらだらと書いてしまいましたが、私も(バブル後の)氷河期を経験しましたので辛さはわかります。健闘を祈ります!!!