夏バテのせいだろうか?twitterのせいだろうか?このブログを書くのもちょい面倒になっていました。今日のこのネタもtwitterで済ませてしまおうかと思いましたが。。。
内容はタイトルの通りです。本書で脳科学を外観することができました。
脳科学が様々な分野の学問を結合するノリのような存在であること、意識を科学的に扱うことを提案したのは2重らせんのクリックだということ、量子脳なるものの存在、意識は計算不可能であるとする理論、逆に意識はニューロンの集合的活動による現れだとする理論、などなど。
あとはクオリア。クオリアといえば茂木先生の代名詞?。言葉はテレビやブログなどで目にしていましたが興味がなかったのでスルーしていました。
本書によるとクオリアは人々が感じる質感とのことです。「人々は未知のクオリアにあこがれ、それを強く欲望するところがある」そうです。ユーザーエクスペリエンス理論にも関係がありそうですし、モノが人々への感じさせ方を内包していると考えるとアフォーダンス理論にも関係があるそうに思えます。新しいインタラクション、新しいインタフェース、新しいビジュアリゼーションもクオリアなんだろうか?なんでしょうね。。。芸術活動はクオリアを創造する活動と言えるような気がしてきます。新しい感覚を生み出すゲームやデバイスやガジェットもそうかも。iphoneのクオリア。携帯電話のクオリア。windowsマシンのクオリア。macbookのクオリア。
意識が解明されたあかつきには、モチベーションを自由にコントロールできるようになるかも知れませんし、犯罪もなくなるかもしれません。本書でも前頭葉の破壊によってマインドコントロールする例が引用されていますが。
人工知能、ニューラルネットワーク、人工生命など、これまで現在あるコンピュータを越える能力を有すると期待されてきましたが人間(脳)には遠く及ばない状況です。意識が解明され、もし計算モデルが構築されたら大きなブレークスルーがやってくるでしょう。もちろん、新たな問題も出るのでしょうけど。
巻末の参考文献でもうすこし勉強してみようと思います。