memorandums

日々の作業ログです。

コンピュータにもっと働いてもらいたい

我々の生活を便利にするために産まれたコンピュータ。コンピュータなしには社会生活は成り立ちません。買い物もできません。公共交通機関も動きません。仕事もすすみません。こうなると人間がコンピュータに使われているという気にされます。そういう意味では、人間とコンピュータ、立場が逆転しているようにさえ感じます。

先日の日記に友人にコメントをもらいました。あいかわらず、ソフトウェアの開発現場では”人間がコンピュータにあわせて”プログラムを書いています。計算速度はムーアの法則に従って向上し、記憶容量は膨大になりました。様々なプラットフォームやプログラミング言語が産み出されました。しかし、本質的にはコンピュータと人間の関係は、コンピュータ誕生から何も変わっていません。やっと本題ですが、そこで、コンピュータにもっと働いてもらいたい、と思ったわけです。今さらかもしれませんが。もっと”人間より”の仕事をしてもえないか、という意味です。例えば、新しいアイデアを考えたり、懸案事項を整理するのにビジネスではさまざまな思考方法や図法を使うと思います。KJ法マインドマップMECE、ロジックツリー、WBSなどなど。これらには支援ツールが開発されていますが、本質的には紙に書くことを電子化しているだけで、アイデアを絞り出すのはあくまで人間です。そのあたりをコンピュータに支援(試行錯誤)してもらえないだろうか、ということです。高速演算と大容量の記憶でです。ソフトウェアの要求獲得なんかにも使えるでしょう。イメージは以下です。

  • ユーザがアイデアの断片をコンピュータに提示します。
  • コンピュータは既知のパターンもしくはインターネットなどから自動収集/自動獲得したキーワードからアイデアの断片を一段階分成長させ案を複数作成します。
  • コンピュータが自動提示した複数案の中からユーザは次の思考のもとにする候補を選びます。必要であればアイデアを追加/修正します。
  • コンピュータはユーザの判断を学習します。スパムフィルタースパムメールを判断するのと同様です。
  • 次第にコンピュータがユーザの思考を学習し、アイデア候補作成→評価→アイデア候補作成・・・を自動的に繰り返すようになります。

イメージは以上です。難しいと思うのは試行錯誤の繰り返しの過程でユーザの要求が変化していくだろうということです。しかも変化は線形ではなく非線形になるはずです。元のアイデアを破棄したり前の案に戻ったり。。。いずれにせよ、「帰宅前にアイデアをコンピュータに伝え、朝、出勤するとアイデアを整理されている」、そんな感じが完成予想図になります。ユーザの意図を学習してユーザの行動を支援する研究はHCIの分野でなされてきました。この分野はまだまだ勉強が足りませんが、まずはトイプロブレムからすすめてみたいと思います。既に多くの研究がありそうですが、手元にそうしたサービスがない、ということは辿りついていない研究課題といえましょう。