memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

Software Design 2007/9

出張前に届いていたものの放置していた本誌を読んでみました。メモを書きます。

  • Apacheモジュールはとりあえず流し読み。必要になったときに読みましょう。
  • X Window System最前線は素晴らしい特集。前職でSunOS,Solarisと使って、PC Unixが出てきたあたりからWindowsに関わることが多くなりLinuxの潮流にかなり出遅れてしまいました。XFree86の歴史やKDEGNOMEのあたり、ちょうど私の空白の時期の流れを整理してくれていたので大助かりでした。もちろんKDE4.0等の最新の話題もありがたい。
  • レコメンドエンジン開発室:協調フィルタリングに関する連載記事。これは授業で使えそう。
  • Firebugについて。開発者であるJoe Hewitt氏へのインタビュー記事。名前は何となく見たことがありましたが実際に中身を知ったのはこの記事です。Firefoxにアドオンをインストールして使ってみましたが「素晴らしいぃ」。Webアプリケーション開発者にとって必須のツールの一つなのでしょう。YahooやGoogleでも使っているようです。自分の作ったページやネット上のページのCSS構造などをインスペクションすることができます。このインタビュー記事の最後に、FirebugのコードをsourceforgeではなくGoogle Codeに置いた理由を「自分でサーバをメンテするのが苦痛だった。Google Codeならフリーで楽だ」という彼の言葉がありました。先日のシンポジウムで「sourceforgeが利用されないのはなぜか?」という質問の答えがコレなのかもしれないと思いました。
  • 最後に最新Webアプリガイドが掲載されています。youosのようなWebOSが他にもあることを知りました。またyoutube以外のマルチメディアコンテンツの編集サービスも増えているようです。前期末に私の研究室の卒研生のテーマ(Web上ので動画編集サービスの構築)に次のような指摘がありました。「編集するたびに動画のように大きなファイルをサーバー・ブラウザ間でやり取りするのは非効率的」といった内容だったと思います。時間がなく学生を援護することができませんでしたが、実際に利用していない人にはイメージしにくいでしょう、その良さが。ネットワークインフラが整備されAjaxによりリアルタイムかつリッチなインタフェースが使えるようになった今、ローカルPCにソフトウェアをインストールしてセットアップすることは手間であり、ブラウザを立ち上げURLを入力するだけで使えるWebアプリのメリットは大きいものと思います。できれば、あの動作が遅いEclipseのような統合環境もWeb2.0で実現できると開発環境のセットアップも必要なくなります。恐らく近々出現するのではないかと考えています。もうあるのかなぁ?