GoogleによるYouTubeの買収という記事も面白いですが、個人的な昨日の出来事を記しておきたいと思います。
昨日、市内の中学生に(中学の)授業の一環で、将来の自分の生きがいを探るための「生き方学習」について、インタビューを受けました。
よく雑誌やテレビなどでインタビュー記事や番組を見かけますが、私自身、生まれて初めての体験でしたので、次々と繰り出される率直な質問に考え込むこともしばしばでした。
たまにはじっくり自分の歩んできた道のりについて考えておいた方がいいですねぇ。インタビューを受ける機会はそうないと思いますが、整理のためにも必要性を感じました。
インタビュアーの中学生さんは、事前によく準備されていて、てきぱきと短時間でたくさんの質問をしてくれました。
以下、覚えている質問です(もっとたくさん質問があったのですが答えに窮していたくらいですので忘れてしまいました・・・)。みなさんも考えてみてください。
- インタビュー項目(一部)
- 中学性の頃、どういう生活をしていましたか?
- 中学生の頃、何になりたかったですか?
- その夢はかないましたか?
- 中学性の頃、もっとも影響を受けた人は誰ですか?
- なぜ転職して今の職業に就こうと考えたのですか?
- 今の仕事で、嬉しいときはどんなときですか?
- 今の仕事では、何が一番難しいと感じますか?
- その課題を克服するための方法を教えてください。
- ○○さんにとって、仕事とは何ですか?
- ○○さんにとって、生きがいとは何ですか?
- 私は将来、先生になりたいと考えています。アドバイスがあればお願いします。
- その他、中学生活を送る私にアドバイスがあればお願いします。
- 私の回答
- 軟式野球部で補欠やっていました(笑)
- 特に無かったと思いますが、ラジコンかパソコンのショップを経営したいと思っていたかも知れません。
- いえ。大人になる頃には興味が変わっていました(販売→ものづくり)
- 学生の頃は本当に何も考えていない学生だったので、今の自分は社会に出て育ててもらったと感じています。そういう意味では社会に出てから出あった人、全てから影響を受けました。
- 人を育てる技術を身につけることができる職業につきたかったからだと思います。あと、若い学生さんとともに「ものづくり」をしてみたかったというのもあります。企業は実社会ですから制約条件がたくさんありますが、大学では比較的、制約が緩やかです。そうした環境で自由に色々なことにチャレンジして、その成果が社会に還元できれば願ったりかなったりだと考えています。
- 授業した結果のフィードバックがあったときがとても嬉しいときです。先日、宮崎県の高校に出前講義に行ったのですが、その学生さんから感想文を頂きました。授業形式の一環だったと思いますが、授業する側としては何より嬉しいことです。
- この職業について3年未満ですが、教える立場になって初めてわかったのですが、教えたこと=学生さんが理解していること、ではないということです。小中高大と授業の多くは、授業した内容を積み重ねていくわけですが、教える側としては「以前教えたことは当然理解しているだろう」という考えで、次の授業内容を組み立てていきます(と私は考えていました)。そうしないと前に進まないわけですから。でも、その多くは教える側の勘違いなのです。
- 「学生という立場」で授業に参加すると、どうしても受動的になります。聞いてノートを取ってです。それだけでは記憶の定着や概念の把握には不足しています。学生さんの能動的な思考を促すために、月並みですが、質問したり、練習問題をやってもらったり、発表してもらったり、といったことを授業に組み入れるように心がけているつもりです。なかなか時間が取れませんけどね。あと、小中高とは違い大学では受験というものがありません。科目を履修する理由の多くは単位取得のためです。そのため、まず科目に興味をもってもらうための工夫はしています。学生さんがその科目を学習するメリットを説いたり、社会で使われている事例を紹介したり、関連するビデオを流したりです。
- (しばらく考え込む)非常に答えるのが難しい質問です。私自身は「趣味」だと感じています。最高の趣味です。もちろん生活の一部でもあります。それが無いと私は人生を楽しむことができません。特に仕事以外に趣味と呼べるほどのものは今のところありませんし。ただ「趣味」と答えるのは誤解されるかも知れませんね。
- (しばらく考え込む)これまた難しい。。。「生きがい」という質問の答えになっているか自信がありませんが、自分が考えたことや作ったものが人の役に立つということが嬉しいし、そう感じることが生きがいだと思います。
- (しばらく考え込む)私もこの職について3年未満でアドバイスできるようなものはありません。あえて言うなら、人に何かを伝えるというのは思った以上に難しいことですので、ご両親や友達が知らないことを自分の言葉ややり方で説明する練習をしてみるのはいいかも知れません。教育する技術は各先生が色々と研究されていて参考になりますが、結局のところは、学生さんと向き合うのは自分であり、自分のやり方で教えるのが一番伝わりやすいやり方なのではないかと私は実感しています。その練習をしておいて損はないと思います。
- 私自身の失敗の経験からですが、私自身は中高の記憶はほとんどありません。特に高校生活は積極的に関わろうとしなかった結果だと思います。先を見て準備していくことも大切ですが、今ある一日一日の授業や部活や友達との生活を大切に過ごしてください。そうした経験が将来先生になったときに役立つはずです。