学生によるソフトウェア開発プロジェクトを進行中です。
技術者たるもの、などと話してしまう自分がそこにいたりします。
学生には理解できない、今どきの若者には理解できない、と言ってしまうのはあまりに単純で浅はかです。
しかも、彼らが技術者として一人立ちするときの世界と私が体験してきた世界は恐らく違うでしょう。
もちろん、同じ環境でも感じ方は違うでしょう。
そもそも人間それぞれ価値観が違うし、考え方も違います。
さて。。。そうなると大学等の高等教育機関では何を学生に教育するべきなのでしょうか。
技術そのものを教えることは簡単。本にだって書いてある。
しかし、それではいつまでも一人立ちできない。
バカの壁のコンテキストに近い問題感かもしれない。
知っていることと、わかることは違う。説明して伝わるものではない。
”わかり方”は、その人の経験をベースとして成り立つものでしょう。
経験の濃淡・長短・バランスは個々人で違う。
同じ事象を見てもわかり方は千差万別。
そうこう考えてくると、教育する側としては、できるだけ機会を与えて育って”もらう”しかないように思えてきます。
他力本願、もしくは、責任放棄かも知れない。
でも、やっぱり本人が気づく・わかるまでは本当の理解・行動はないのでしょう。