memorandums

日々の作業ログです。

どこでどう間違ったのか、日本の教育。

「日本人エンジニアはもう要らない? 中国IT大学最前線」(Link)というショッキングなタイトルの記事を目にしました。
中国東北地方にある東北大学東軟情報技術学院という大学の取り組みです。

この大学は2006年9月には在校生が1万人を超えるようで、毎年2000人以上のIT専門学生を輩出しているとあります。

本学は在籍学生数が2000人ですから単純に考えると本学の4倍の規模を持っていることになります。

しかも専門はITのみとなるとかなりの力の入れようが伝わってきます。

特徴が何点か挙げられています。

  • 中国で初めて学生全員にノートPCを持たせた
  • 学生全員がノートPCを持っているため、図書館や自宅でも予習・復習ができる
  • 授業は即戦力を育てるべく実践重視のものが多い
  • 日本語や英語の語学教育も盛ん
  • カリキュラムには、実践教育を重視した「1321制度」を取り入れている
  • 高学年でが隣接するアルパインやHPといった提携企業向で体験学習ができる。
  • 学院内に「学生創業センター(SOVO)」を設立し、学生自身がバーチャルな会社を作って運用できる。


個人的に技術者教育のあるべき姿だと思います。

やる気のある学生がこれらのカリキュラムを受講したのなら、相当の力をつけることができると思います。

このようにアカデミアを目指す大学、実学・即戦力を目指す大学、わかれてくるのでしょう。

でも、どうでしょう?ここで日本を振り返ったときに不安になります。

日本では理系離れが進んでいるといわれます。こうしたIT専門職に魅力を感じる中国とは違い、日本ではどうでしょう?

2年前に大学講師として着任して驚いたのは、ITが有名になった現在においても、学生の多くはITシステムを開発することにあまり興味がないということです。

私が学生だった十数年前と大差なく「ソフトウェア開発=ゲーム開発」だと思っています。

もちろん、それはモチベーションの1つとして悪くはありませんが、あまりにも世の中の見方が狭い・・・狭すぎるのです。

ゲームはソフトウェアのあらゆる要素を含んでいる、だから、学習教材としては適切じゃないか、という意見もあると思います。

私も教材としては異論はありませんが、どうしてIT*1を直接目指す学生はいない(少ない)のでしょうか?

中国で東北大学東軟情報技術学院のような大学がもてはやされるのは、私の想像では、やはりビジネス=お金になるからでしょう。

自分の頭と腕で成功したい、という思いが中国では強いのかもしれません。

また、そういう教育がなされているのかも知れません。(中国文化を知らずに書いています。。。)

非常におおくくりな感想になりますが、モチベーションと実技が伴った教育がなされる中国と理系離れの若者を多く抱える日本とでは、将来、いつか歴然とした追いつけない差となって表面化してくるのだと思います。そうなると、この記事のタイトルはウソではなく、日本のIT企業の多くは外国人技術者を定常的に採用する時代がくるのでしょう。

少々悲観的すぎますかねぇ。。。

*1:ここでのITとは業務系システムやWeb2.0の世界をいっています