memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

死の壁・超バカの壁

これも積読の一部で、やっとバカの壁を読み終わり、進むことができました。

死の壁はなぜか一気に読み終わりました。

死の壁では、100%確実なことは人が死ぬということです、と書かれています。
死について養老先生の考え方や体験談がつらつらと語られています。

事例をもとに死を確かにイメージしてごらん、ということなのだと思います。

死をイメージする題材として九相詩絵巻(Link)というものが紹介されていました。

昔の人は身近にこうした死を観察して実感する機会があったという事例です。

ただ、バカの壁と同様に本書も何をしなさいという指南は書かれていません。読み手まかせなのです。


続いて、超バカの壁

こちらはバカの壁死の壁を出版して読者から質問や人生相談を受けたものをまとめたものです。

1章の若者の問題については、学生さん達にぜひ読んで頂きたいと思います。少し抜粋して引用させていただきます。

「自分にあった仕事」なんかない

もっとも、ニートやフリーターの人が幸せかどうか、それは別の問題です。

どうも現状に満足しておらず、何かを求めている人が多いらしい。それで調査すると、働かないのは「自分にあった仕事を探しているから」という理由を挙げる人が一番多いという。

これはおかしい。二十歳やそこらで自分なんかわかるはずがありません。中身は、空っぽなのです。

仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分にあった穴が開いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります。

〜中略〜

合うとか合わないとかいうよりも大切なのは、いったん引き受けたら半端仕事をしてはいけないということです。一から十までやらなくてはいけない。それをやっていくうちに自分の考え方が変わっていく。自分自身が育っていく。そういうふうに仕事をやりなさいよということが結論です。

〜中略〜

若い人が「仕事がつまらない」「会社が面白くない」というのはなぜか。それは要するに、自分のやることを人が与えてくれると思っているからです。でも会社が自分にあった仕事をくれるわけではありません。会社は全体として社会の中の穴を埋めているのです。その中で本気で働けば目の前に自分が生めるべき穴は見つかるのです。

補足すると、著者は、「昔はいやでも働かなければならなかった。食えなかった。でも、今は働かなくても生きていける。昔の人はそうなることを願っていたのに、今のニートやフリータを見て、働け働けと言っている。」と書いています。

引用の冒頭の一文にある通り、どちらが幸せかというのは別問題だと思います。

ただ、私としては、働く楽しさを知って欲しいと思います。苦しいことも辛いことも多いでしょうけど、生きてて良かったなぁと実感する機会が必ずあるはずです。