もう11月ですね。。。今年もあとわずか。9月に後期が始まり、授業もやっと軌道にのったあたりですが。
毎年、この時期になると科研申請があったり、学部長による研究ヒアリングがあったり、そろそろ研究やらないとな。。。という気分になる時期です(普通の研究者は年中、研究に論文に。。。のはずですが)
今年も春から、つくると、オーキャン、出張講義、オダビプロジェクト、とそれなりに忙しくしてたのですが。。。研究は2月に研究会で発表した程度で。。。停滞しています。
そんなときに見つけたのが以下の本でした。
- 作者: Paul J. Silvia
- 出版社/メーカー: Amer Psychological Assn
- 発売日: 2007/01/15
- メディア: ペーパーバック
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ちなみに、著者の方の講演動画もYouTubeにあがっています。
Paul Silvia, PhD - How to Publish a Lot and Still Have a Life Pt 1 - YouTube
Paul Silvia, PhD - How to Publish a Lot and Still Have a Life Pt 2 - YouTube
Paul Silvia, PhD - How to Publish a Lot and Still Have a Life Pt 3 - YouTube
Paul Silvia, PhD - How to Publish a Lot and Still Have a Life Pt 4 - YouTube
英語ですが、とても薄い本で、具体的な例で説明されていますのでわかりやすいです。積読状態だったのですが、先週金曜日に帰宅する電車内でザーッと読みました。
この本の主張を一言に圧縮すると「Regularity」です。
Mac辞書によると「規則性、規則正しさ、定期性」です。
たくさん書くための秘策は「規則性、規則正しさ、定期性」だというのです。
著者は、ウィークデーの8時から10時までの「書くため」の時間に割り当てているのだそうです。この時間は書くことだけに集中するのだそうです。SNSはもちろんメールも外部からの訪問もすべてシャットアウトしてです。シャワーを浴びてコーヒーをいれておもむろに席について書き始めるのだとか。
なんか読んでいるだけで書けそうな気がしてきますね。。。
書かないことの理由もいくつか挙げています。文献をもっと読まないと書けない、分析をもっとしないと、コンピュータを新しくしないと。。。などなど。それについても、まずは「書け」と著者は主張しています。書いているうちに必要なものは見えてくるから。書きながら、読めばいいし分析すればいいし、とのこと。確かにそうです。分析しているうちに。。。あ、これダメだ。。。とか。読んでいるうちに、そもそも何をやっていたのかを忘れてしまうことも多々あります。
さらに、書くときには文章を生み出すことに集中して論理や体裁は後回しにしよう、とも主張されています。最近はかなりアバウトになりましたが、論文を書き慣れていないときには、書いては書き直してを繰り返して全然進まないことがよくありました。まず、ガーッと書く。メモなどを見ながら書く(文章を生み出すこと)に注力する。そして、時間を空けて読んでみて校正する。。。そこも大事よ、と。
そして、生み出した文章の量を記録してみよう、とも書かれています。スプレッドシートなどに、生み出した文章のWord数(日本語だと字数?)を記録して、月ごとの平均値を年間で並べるなどして振り返ります。
規則的な生活。。。僕が最も苦手とするものです。。。
小さい頃から気分屋でした。気分が乗っているときはいいのですが、そうでないときは。。。ダメ。何やってもダメ。ダメなことは自覚しているのですが。。。なかなか直せません。
唯一、そんな怠惰な自分がやる気になれるのは「締切」でした。締切間近になると身体も思考もそっちに向きます。締切前に気づいてはメモしていたものをかき集めて仕事する。。。そういうことを繰り返してきました。
でも、本書は、それではダメだよ。。。ということを言っています。
朝の通勤の2時間くらいがちょうど生産的な時間なんですよね。。。無い物ねだりしてはいけないのですが。。。どうしたものか。
残り時間も少なくなってきました。やるべきことに集中しなきゃな。。。と思う、今日このごろです。本書の助言を生活に活かしたいと思います。