memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

じーぴーえー

先々週の香川・山口に続き、今週の土日は大学(飯塚)での保護者懇談会です。

残念ながら両日とも雨ですが、たくさんの保護者の方、そして学生本人も来場してくれました。

さて。

とある学生(とその保護者と面談していて)、とても成績のよい学生だったのでデータを調べてみるとうちの学科でトップに近い順位であることがわかりました。

いろいろと話しているうちに「○○という科目は先輩がレポートを毎週課すのでGPAを落とすだけ」という助言があったらしく、後期の履修変更で取り消そうと思う、と話してくれました。

なるほど。。。

うちの大学も数年前にGPAが導入されて、GPAを下げないために履修科目の取り消しをする仕組みが導入されました。

大学と専門学校の違いって何かと問われたら「専門的な分野に限らず、幅広い教養を身につけることができる」という答えを主にしてきたように思います。卒業研究ももちろんありますが。

私も大学を卒業して20年以上経ちますが、この「幅広い」ってのは地味に効くと思うんですね。

今だったらYouTubeやE-Learningで様々な知識をインスタントに手に入れることができる時代です。知りたいと思えば、ほぼ何だって知ることができるし作れちゃう時代と思います。

でもです。。。

「知りたい」と思うためには偶然でも何でもそのきっかけが必要になります。

例えば、大学1年のときに受講した法学の授業で「未必の故意」というものを知りました。なぜかそのことが記憶に残っています。たぶん、受講しなかったら知ることはなかったと思います。たまに新聞で見かけますけど。

北海道が停電で大変ですが、水力発電の科目も取りました。

タービンの設計や発電方式など知ることができました。

直接、仕事に役立ったか。。。というと微妙ですが、概念を知っているというは意外と大事と思うんです。

話を元に戻すと。。。GPAですが。

GPAでは平均値なので、点数が取りにくい科目を取ると必然的にGPAが下がります。

Wikipediaによると、それも含めて自己分析するいい機会になるのでヨシとしているところがあるようです。

確かに、無理して受講して科目を途中で投げ出すと、本来、取るべき科目にもそういう意識が働いてしまうのでは?というお節介?な配慮はあるでしょうけど、運動が苦手ならそうした科目を履修すべきではない。。。(←極端な例ですが)か。。。というとそうではないですよね?

履修登録は自由ですから自由であるべきと思いますが、必要以上にそれを意識すると(何となく気になって履修してみる。。。という自由さが減ってしまって)本来学べるはずの機会が失われてしまう可能性があります。

大学側がそう仕向けているとも言えますし、こちらの情報によると昨今の企業もGPAを意識しているところが増えているそうなので、社会的にもそう仕向けているとも思えます。

興味があれば受講する、そうして欲しいな。。。できれば。と思います。