memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

「やる気脳」を育てる

ニコニコポイントの有効期限が切れるお知らせがあったので、いくつか電子書籍を買ってみました。以下はそのうちの1つです。

「やる気脳」を育てる (単行本)

「やる気脳」を育てる (単行本)

著者はよくテレビで見かける澤口先生です。

内容はタイトルの通りです。

「モチベーション」や「やる気」は大人の社会でも大きな問題の1つになっています。もちろん大学でも。

それで手にした(電子書籍ですから手にはとれませんが。。。)わけです。

サラリーマンから教員になって「どうやったら動機づけできるんだろうか。。。?」自分なりに模索してきました。

社会経験があまりない学生に、生産性やら品質やらを言ってもなかなか興味がでません。問題を小さくして取り組んでもらったり、身近な問題に置き換えてやってもらったり。。。

残念ですが、まだ、これだ!という方法は見つけられていません。

この本は澤口先生らの研究成果であるHQ理論をもとにしたHQ育成法の具体例と考え方がわかりやすく示されています。

本人の個性や興味を無視した教育は有害で、将来的にいい企業に入ったとしても1年未満で退社してニート生活を送る人が増えている。。。という現状に対する1つの道筋が示されています。

HQ育成法を超要約すると以下のような感じでした。

  • 幼児期(8歳くらいまで)においてはワーキングメモリを訓練するとよい。
  • ワーキングメモリを訓練するには、読み・書き・そろばん、などなど。
  • 実現可能な目的を設定し→それに向かって努力し→達成する、このループを繰り返す。繰り返すには、(結果ではなく)その努力の過程を褒めること。褒められることが、褒められるという報酬の予測を生みだし、その予測のためにまた努力する。。。自己ループが形成される。そうなると「勉強しなさい」と言われなくても自分で勉強するようになる。
  • 目的があれば小学生でも(自ら進んで)勉強する。

HQが低いと社会的な成功は難しいそうです。

頭はいいけど(ペーパーテストはできるけど)、社会に出たら苦労しそうだな。。。という人を見かけることがあります。ペーパーテストで良い点を取ることに終始して「本当に興味があって勉強しているのかな?」と思う学生にもたびたび会います。

何に興味をもつかはその人次第ですが、できることといえば、好奇心がわくようなテーマ・情報・物の見方を提供することなのでしょうかね。。。

個人的には小中高大と勉強に興味があって勉強していたわけではなく、テストで良い点をとるということにより強く興味があったように思います。勉強はあくまで勉強、興味のあることは別にある、そんな感じのガキンチョでした。HQなんて相当低かったのではないかと思います。

そんな私が勉強に興味を持ち始めたのは恥ずかしながら大学院からでした。図書館に籠もって勉強することが本当に楽しかった。。。ときでした。自分の人生でもう少し早くそれに気づいていればよかったのですが。。。自分で気づかなければ変わらなかったでしょう。

まずは努力した過程を精一杯褒めるところから取り組んでみたいところです。はい。