memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

プロトタイプ完成

嘉麻市にある織田廣喜美術館(通称オダビ)が主催しているアートキッズという取り組みがあります。美術館の近隣の小学生を対象としてアートに関わる様々なテーマの講座が開講されています。

この取り組みに本学のK先生が以前より関わってらっしゃっていて、今年「一緒にやりませんか?」と声をかけていただきました。もちろん「はい」と即答しました。

定期試験が片付いた8月初旬から準備を進めてきました。その形跡は以下のように断片的にここにアップしています。

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今月末に急遽とあるシンポジウムに出席することにしたため(なんたってあのZimmermamnさんが講演されるんですからね。。。)、予定ではお盆前には準備作業を終えて残りは学会準備に使おうと思っていました。

しかし。。。考えが甘かったです。

プログラミング教室を開催するときは、最終目標とする作品例を決めて、それを作るために必要な知識や技術を小さな演習を通して楽しげ学ぶ、ということを考えたり準備してきました。これらの準備作業はパソコンの中で試行錯誤すれば済みますしコストも考えなくても済みます。ソフトウェアならではですね。イベントを成功させるためにシミュレーションしてみるとなおさらいいというくらいでした。

一方、工作イベントとなると。。。プロトタイプ開発から始まります。ここはソフトウェアに似ていますが、ソフトウェアと違うのは実在する部品が必要なこと。当然ですが。。。

使用する部品を選定します。コストを考えながらやりたいことにマッチした部品を探します。海外から調達する場合は部品の調達期間も考えなければなりません。とりあえず組み上げてしまいます。これだけでも2、3日かかります。この辺は慣れているので2、3日で済みましたが、これも初めてだと1、2週間はかかるはずです。もっとかなぁ。。。

完成したあとに、小学生が作ることを前提として作り方を見直します。

作るためには当然ですが工具が必要になります。その手配はどうするのか?予算にマッチするのか?

そして受講生だけでは組立が難しいところがあれば事前に作業が必要になります。楽しくなければただの「作業」になってしまいますので、小学生が楽しめる程度の作業量に落とし込む必要があります。ここは経験がないので想像の世界なのですが。。。

もちろん、すべてコストを考慮しての判断になります。

以上の経験がなかったので「予想外」「考えが甘かった」という結果になったわけです。

本当に貴重な経験になりました。この3週間くらいはこれに費やしました。

これまでやってきた工作は、研究用あるいは趣味用のプロトタイプでしたから、とりあえず動けばいいし、自分が作るのだから作り方や工具はどうだってよかったわけです。そこが違いましたね。。。反省です。次に活かします。

前置き(反省文)が長くなりましたが、やっと昨日、プロトタイプ2号が完成しました。以下です。

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プロトタイプ1号と機能的には変わっていません

ソフトウェアでいうところのリファクタリングをしたという感じでしょうね。2号は。

木材の部分は、本番ではK先生とその学生さん達が受講生を指導してデザインさせる部分です。ここではあくまで仮の板です。

変更部分は以下の通りです。

(1)まずワイヤー。 「受講生ごとに異なるデザイン(板)をするので、ある程度自由にLEDやセンサーを配置したい」とK先生より要求がありましたので、市販のジャンパーワイヤーは使えなくなりました。ブレッドボーダーや市販品を使うから楽チンなんですけどね。。。自作するとなるとちょっと面倒になります。はんだづけも体験してもらうために専用基板でも作ろうかと思ったのですが受講生には小1もいるようなので却下でした。電子ブロックのように「差し込んで動く」ようにするため「配線をカットしてコネクタを圧着・はんだづけする」作業はこちらで事前に準備することにしました。小学校低学年が多い状況では1つの判断だと思います。

(2)距離センサーをやめて人感センサーにしました。(安い)距離センサーには不具合があり条件によって無応答になります。トランジスターを1つ入れて無応答になったらセンサーの電源を入れ直す方法も試してみたのですが手順と配線が多くなるので却下することにしました。代替えとして人感センサーを使うことにしました。不感時間があるためもどかしい動作(検知範囲に入っても応答しない)をするときがありますが、無応答になるよりはよっぽどマシということで判断しました。

(3)最後に苦労したのがケースでした。当初、700円くらいの電子工作専用ケースを採用しようとしていたのですが、ブレッドボードにジャンパーを指すとフタが閉まらないというオチに。。。(最初に気づけよオレという感じですが)。その後、ネットもリアル店舗もあちこち探しました。結局、近所のダイソーで見つけた入れ物を使うことにしました。100円で2個!激安。今年度、3Dプリンタを導入したので、数個なら3Dプリンタで作ることも考えられたのですが、30個作るのはシンドイなぁ。。。と思いまして。ホント100均さまさまです。

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業者への発注はとりあえず終わったし。Arduino nano互換機も納品が間に合いそうだし。あとは、納品されてから、ジャンパーをカット・両端皮むき・コネクターつけ・音声レコーダーの半田付け・Arduinoへのソフトウェアアップロード等の作業をするだけですね。。。でも30個はちょっとキツイ。誰かに手伝ってもらおう!