読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

memorandums

日々のメモです。

最初に目標を決めない仕事のしかた

昨夜、どうしても書きたいと思って書いていたのですが。。。途中で寝落ちしたらしく。エントリーが消えていましたorz

昼食後に時間があったので、思い出しながら書いてみます。

昨年末くらいから、同じ大学の同僚のK先生(デザイン系)に誘っていただいて、地元のイベントなどに顔を出すようになりました。

その流れで9月に隣町にある美術館主催の子供向けイベントを企画することになりました。

今年の春くらいに美術館の方とキックオフミーティングをしたあと、企画をどうするか考えたり提案してきました。

僕の企画といえば、何かコンピュータとインタラクションできるようなものになるのですが(簡単にいえばゲームなど)、子供もその作品作りをして、さらにそれを持ち帰らせたい、となると一挙にハードルがあがります。そういう経験がなかったからと思います。

で、企画が決まらずにここまできました。

あるときK先生とその学生と会食したときに、K先生が「以前やったので板を使ってあれこれしたい」とのこと。さらに僕には「動きや光などをつけて欲しい」と言われました。詳細は書きませんが板のイメージは以下のような感じです。

f:id:ke_takahashi:20160729135940p:plain

人の絵を描いた板に近づくと予め録音しておいてメッセージが再生され、表情が変わったり、目や手が動いたり光ったりするとか。。。というイメージです。このあたりはなんとなくイメージができるのですが、最初はどう考えていいかわかりませんでした。

何と言えばいいのかわかりませんが、こういうやり方をするのが初めてだったからではないかと思います。

これまでソフト技術者としては、要求獲得し、ToBeモデルを作って、より生産性や品質を高めるためのソフトを企画・設計・製作することを考えてきました。

大学教員になってからも、シラバスなどに学習目標を掲げ、その目標を実現するための方法や評価方法を考えて実践してきました。

教育以外の研究についても同様で、現状調査し、やるべきテーマを決め、そのテーマに具体的に取り組むため細分化するためWBSのようなものを作り、優先順位の高いものから実験計画を立てて実施していく、という感じでやってきました。

つまるところ、これまでの私の仕事のしかたは、

  • まずゴールを決める
  • そのゴールに最速で確実にたどり着くための方法を考えて実践する

であり、きっちり仕事でやるときは、これを PDCAで回して、改善していくということをしてきたように思うのです。この辺の経験は前職とあわせて20年近くになりますので慣れているつもりではあります。

でも、今回のイベントの場合は、参加者が小学生30名くらいで、期間が2日間で、これまで2、3回同様のイベントをやってきたけど、それとは関係ないことをやってもいいと言われており。。。という状況でした。

何をするか(させるか)?は決まっていません。そうは言っても美術館主催のイベントなのでアートな感じがした方がいいことは間違いないのですが。

言ってしまえば「決めればいい」だけなのですが、上記のような仕事のしかたしかしてこなかった私には決めるためのとっかかりがないことに違和感がありました。

そのような状況でK先生はいとも簡単に「前に板に子供たちに絵を描かせて。。。という感じで好評だったんだよ」という感じで企画を発想されていました。

それを聞いたときに、そんなアイデアが出てくること自体新鮮でしたし、私も子供達が楽しんでいる姿が想像できました。

で、思わず「どうやってそんな発想が出てくるんですか?」と聞きましたところ

K先生は「いや。。。イベント重視なんですよ、楽しければいい、何をどうやるかはディテールなので」と言われました。

それ以上聞きませんでしたが、いろいろな意味が含まれているように感じました。

私なりに解釈してみると、「細かいことはやってみないとわからないし、ダメなら来年見直せばいいし、まずはイベントとして成功しそうかどうかが大事で、成功するかどうかは子供たちが楽しそうに遊べるか」という感じかと想像したわけです。

僕は、どちらかというと道具や方法が面白いかどうかから発想してしまいます。レーザーカッター、3Dプリンター、HMDKinect、もちろんハード以外にもアルゴリズムで面白そうなアルゴリズムがあれば別の場所に適用すると面白い結果がでるんじゃないかという考え方をします。つまり道具ありきなんです。それをどう適用するとより快適に面白くなるかが考えの中心にあります。

ソフト技術者も教育も人と関わる仕事ですから、本来、人を中心に考えるべきなのでしょうけど、実際には、そういう道具やそれに関連した知識を通して人と関わっている。。。とも思えるんですね。

なかなかまとまりませんし、そうは言ってもK先生も結局のところデザイン分野での道具として板を持ち出したとも考えられるのですが、いや。。。僕にはとても新鮮だったので、それを記録しておきたいなと思いまして書いた次第です。