memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

RETARGETINGについて調べたこと

先日、卒業生とその上司の方が来学されました。EC事業をされているとのこと。

そのときにいろいろと話をさせていただいたのですが、そこでリターゲットというキーワードを耳にしました。

Googleの検索連動広告のようなものとその場では理解しましたが、気になり少し調べてみました。

間違いがあるかもしれません。30分くらい調べて試行錯誤した結果です。その程度ということで、もしご興味があればご覧ください。

はてぶにアクセスすると右サイドバーにPebbleの広告が表示されました。確かに、数日前にPebbleを更新しようか迷ってカートに入れたもののやめた記憶があります。それ以来ずーっとこの広告が出てきます。

この私の体験を具体的事例として、その仕組みを解析するという流れで説明を試みます。

リターゲットの仕組みは英語ですが以下の図がわかりやすいように思いました。ある広告会社の商品説明の図ですが。。。勝手に借用しています。まとめて解説記事があればよかったのですが。。。ちょっと探しただけでは出てきませんでした。

利用者(青)が商品ページ(Pebble)にアクセスすると、広告会社にその情報が伝わります。具体的には、その広告会社のURLがCookieが保存されるようです。そして、利用者が対応したサイト(はてぶ)にアクセスすると、商品情報(Pebble)がサイドバーに表示されるという仕組みです。Cookieを利用しているので個人情報は含まれないというのが謳い文句です。私のような買いそびれた利用者を再度補足する。。。というところからリ・ターゲットと呼ばれているのではないかと想像します。

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What Is Retargeting And How Does It Work? | Retargeting | ReTargeter

では、どんな風に実装されているのか?

はてぶでPebbleが表示されているページのコードを見て、それらしい部分を抜き出してローカルで動かしてみました(こんなリバースエンジニアリングが簡単にできるのはHTMLやJSの良いところですね)

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で、動かしたのが以下。うん、出る出る。

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じゃ、広告会社はどこかいな?と思い広告欄の右上にあるアイコンを押してみると、広告の説明ページに飛びました。criteoという会社のようです。

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ちなみに上図の赤枠のリンクを押すと広告が出なくなるそうです。

試しに、このリンクを押す前後でCookieとローカルストレージの変化を見てみました。cas.jp.as.criteo.comが両方とも消えていますね。

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細かい実装はわかりませんが、確かにブラウザのCookieを利用して利用者がどこのどの商品を見たか?ということ情報を得ているようです。ちなみに上記のソースを違うブラウザで実行しても広告は表示されませんでした。Cookieの値はありませんでしたので細かい情報はどうやってマッチングしているのか気になりますが。。。

ついでにPebbleのサイトも確認してみました。どのタイミングでこのCookieが埋め込まれたのか。

商品ページにはcriteoのコードはありませんでした。やはりカードに入れたタイミングですね。。。

CHECKOUTのページのコードを見るとたっぷりcriteoを参照するコードがありました。

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まさに「カードには入れたけど買わなかった」人(というかブラウザ)を追跡する。。。ということなんですね。

うん、ちょっとわかったような気がします。

いかに買わせるか、その仕組みが面白いですね。