memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

要求分析と想像力

大学の授業開始は9日(金)なのですが、ここ数日、部屋を訪ねてくる学生がいます。
(最近、聞きにくる学生がめっきり少なくなったので嬉しい限りです)

その学生は彼らがチームで開発してきたWebサービスを仕上げる作業に追われている様子(その授業の担当は私なので相談にきているという状況です)。来週の水曜日に発表会があり、それまでに仕上げようとしています。

彼らのチームが開発しているのはいわゆるオークションサービスです。とりあえず最低限の機能は実装していてビジュアルもそれなりに凝っているのですが、実際に使うとしたら足りない機能はあちらこちらに見られます。

例えば、現状は商品を売りに出した人がまず見るのは売りたい商品データを入力する画面になっていました。そして一覧画面で確認できるという流れになっています。

もちろん、これも一つのやり方だと思いますが、売りたい人がこのサービスを利用する場合、データ入力するより値動きを確認する方が多いはずで、そのときにどれくらいの人が関心を持ってアクセスしているか?実際に値段を入力した人がどれくらいいるか知りたくなると思われます。

授業ではWebアプリ開発の技術のトレーニングに多くの時間を割いているため、要求分析の演習は十分とは言えない状況です。ユースケースなど図の書き方の練習で精一杯というのも少々残念な感じです。

プロになってからドメインごとに勉強して学べばいいのかもしれませんが、正常ケース、異常ケースを列挙して対応方法を検討する、不足すれば顧客に提案する、そんな普通のことがトレーニングできればなぁ、とこの相談を受けて再認識しました。学生の身では要求を発掘するとお金にはなりませんので。。。気が進まないでしょうけど。他ではどの程度やれているのかなぁ?

来年度はそのあたりも見直して行かないとなぁ。