memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

簡易触覚伝達装置の製作(失敗)

今月はDEIM2012で神戸に宿泊(人生初かな?)、数日後、試験監督で鹿児島滞在、その後、大学の卒業式、インタラクション2012を聴講、長女の高校入試と年度末らしい忙しさでした。ブログ(というより日記)を書こうと思いつつ書けずにいました。本日は大学のFD活動の一環で教員研修会。1日がかりの研修会でした。

で、そんな中、インタラクションの会場で見かけた触覚伝達装置?が気になり、自分も作ってみたいと思い部品を買い集めていました。

どんな装置かというと紙コップにビー玉を入れコップをまわすとゴロゴロいいますね、空のコップを持っている人に振動を伝達して、あたかもビー玉が入っているような錯覚を起こすことができる装置でした。

文献を調査してみたところVR関係の論文でそれらしいものがありました。傘の振動をリアルタイムに伝達するというものです。いくつか見つかりましたが、具体的な実現方法はわかりませんでした。

展示説明員の方からニンテンドーの振動子と同じものが入っているらしいと聞きましたので、Wiiリモコンで検知した加速度センサーの値をもう一方のWiiリモコンの振動モーターに伝えるプログラムを作ってみましたが加速度センサーの値の取り込み周期と振動モーターの制御がON/OFFのみだったので、振動の伝達というにはほど遠い感じでした。

で、次に思いついたのが上記の研究と同様に、マイク→スピーカー(誘導コイル)で振動を伝達する仕組みです。とりあえずコンデンサマイク、簡易アンプキット、スピーカーをジャンク屋で購入して、写真のような装置を作ってみました。

結果はどうだったかというと。どうも違う。というか全然違います。確かに振動は伝わるものの振動が軽い。低周波成分が全くありません。この辺はソフト屋の限界という感じです。抵抗を大きくしてローパスフィルタのカットオフ周波数を下げてみましたがダメです。そもそもビー玉の振動がどういう周波数成分なのかわかっていないのと、コップを振動させる力がどれくらい必要なのかわからないのでこの方式ではダメですね。高価な糸電話になりました。。。失敗でした。先日の視線追跡装置も失敗のままで。。。なんとか復旧したいのですけどね。

でも、また時間があれば挑戦したいと思います。ジャンク屋で振動モーターを入手したので、以前買っていた振動センサーを組み合わせてできないか、試してみたいと思います。もう少し文献調査すれば出てきそうですね、そちらもあわせてやりたいと思います。今年の卒業研究で続きをやってもらおうかなぁ?

本件には関係ありませんが、ついでにインタラクションの会場だった未来館で見かけた、田中耕一さんの言葉。グサッときました。僕もいい歳になるので。。。そろそろこんなことをやっていていいのか、と思いますが、興味があるうちはとにかく手を動かしてたくさん失敗したいと思います。何もしなくなったときは。。。去るときでしょうね。

で、福岡に戻る前にスカイツリーを見てきました。雲の中です。。。ご想像ください。