memorandums

日々の生活で問題解決したこと、知ってよかったことなどを自分が思い出すために記録しています。

necomimiの耳たぶを挟む部品が壊れたので3Dプリントして直した件

今週、2つ出前講義があったので、話題に近くて楽しげなガジェットとして昔懐かしいnecomimiをamazon経由で買ってみたんですね。

【猫耳カチューシャ necomimi 脳波で動く】yk

【猫耳カチューシャ necomimi 脳波で動く】yk

ちなみに、この商品がリリースされたのは2011年で、その(簡易)脳波センサー(neurosky社製)は私も当時、興味を持ってたくさん買い込んで研究に使った記憶があります。

ソフトウェア工学の基礎 (近代科学社): 2013|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

脳波は面白い反面、その扱いはかなり難しい。。。そのことをよくわかりました。片手間でできるような研究ではありません。実際に、この研究以降は脳波は研究していません。

でも、エンタメとしては今でも面白いと思います。ファブとかガジェットとかエンタメコンピューティングの実例の1つとして面白いと思いますし。

脳波は脳の電位変動を取得するもので、電位ですのでグランドが必要になりますが、耳たぶがグランドになります。なぜそうなるのか解剖学か生理学的な何かなのだと思いますが。

で、耳たぶの電位を取るため、洗濯バサミみたいな電極をつける必要がありますが。。。この洗濯ばさみがすぐに壊れるんです。。。私が持っている簡易脳波装置もほとんどが壊れています。プラスティックの強度が弱い、あるいは経年変化に弱いと思われます。あまりいい材料を使っていないのでしょう。

グランドが取れないと脳波は安定しません。。。しかたがないので、ノギスで計測して3Dモデルを自作してみました。1時間ほどかかりましたが部品自体が小さいのでプリント時間もわずか(10分程度)で済みました。

印刷したのがこれ。黒いのが壊れたパーツ。白いのが3Dプリントした部品です。
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組み付けてみました。ぴったりハマりました。これ、めっちゃ気持ちいいです!全身に電気が走りました😁
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何度か調整することを覚悟していましたが、最初のトライでピッタリ! 理論的にはこういう部品補修ができるんだよ、と説明してきましたが、実際に補修したのは初めてでした。いや。。。これいい経験でした。

ちなみに組み付けて確認した様子は以下の通りです。完璧です。
youtu.be

もし、necomimi を持っている方でこの部品が壊れて困っている方がいましたら、試してみてください。

「3Dプリンタねーよ」という方は、お近くのファブラボとか、DMMとかで印刷できますので。

3DモデルのSTLファイルは以下に公開しました。ではでは。ご自由にオツカイください。
www.thingiverse.com


では!